過払い金 実践編 一覧

破産手続き後の過払い金請求ってできるのか?

みなさん、こんばんは。司法書士の奥田です。

今日は、堺シティーマラソンに参加してきました!10kmなのですが、なかなかハードでした(^^)堺PTAマラソン部に所属していましたので、完走後は皆さんでお食事をとり楽しく過ごせました。ありがというございます。

 

さて、今回は、破産手続き後の過払い金請求についてそんなことができるのか?でお送りします。

 

破産手続き後の過払い金返還請求について

破産手続きをするという事は、その当時、返済不能な借金が存在していたはずです。

現在であれば、破産手続きをする前に過払い金の有無の調査をしたうえで、なお、返済が出来ない場合に破産手続きをするのですが、裁判所でそのような指導をうけるようになったのは平成20年ぐらいからだと思います。

 

過払い金の引き直し計算をしていないこと

以前の取扱としては、消費者金融やクレジット会社から借り入れをしていても、過払い金の引き直し計算をすることなく、破産手続きをしていたのが一般的な進め方でした。

平成17年から平成20年あたりに破産手続きを過払い金の調査をしていない方については、現在でも過払い金の請求が可能になります。

 

平成17年以降の破産手続きであること

平成17年以降の破産手続きとお伝えしたのは、平成16年以前ですと過払い金が存在していたとしても、現時点で既に時効になっているからなのです(平成17年も一部は時効になります)。

 

免責を受けた借金の取り扱い

さて、ここで気になるのが、破産手続きしていた当時の借金がどうなるのか?

裁判所で免責を受けている以上はこれからも相手方から請求されることはありませんのでご安心ください。

 

過払い金の引き直し計算の上では借金は存在している

破産後の過払い金請求について、過払い金の計算をしていく上では、当時の免責された借金は存在しているものとして計算しますので、残念ながら取り戻すまでの過払い金が発生せず、残高が減っただけの場合もあります。勿論、先ほどお伝えしましたが、免責を受けているので当然請求されることはありません。

 

次回はこれに似たようなお話で、特定調停後の過払い金の請求ができるのか?でお送りしたいと思います。それでは。

 

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過払い金の時効ではなく、借金の時効について②

みなさん、こんばんは。司法書士の奥田です。

前回、借金の時効については5年間経過すると時効になりますとお伝えしてきましたが、例外ともいえる取り扱いがあるのです。

 

借金の時効が10年間のケース

屋号(個人事業主のことです)で貸し付けをされている業者さんにつきましては、5年で時効になるのではなく原則どおり10年経過しないと時効にはなりません。

 

そもそも、民法で規定している債権の時効の期間は10年なのです。ただし、法人で営業している貸金業者さんであれば、商法上の債権になりますので、5年になるのです。ごくまれに、個人での貸し付けをされている業者さんもいらっしゃいますので注意が必要になります。

 

古い判例にはなるのですが、「個人事業主であれば事業として貸し付けている場合でも、商行為にはあたらず、原則通り民法上の債権となり、10年経過しないとじこうになりません。」というものです。

 

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過払い金の時効について

みなさんこんばんは。司法書士の奥田です。

さて、今回は過払い金の時効についてお伝えしたいとおもいます。

 

過払い金の時効について

完済してから10年経過すると、もし過払い金が発生していたとしても、時効により消滅します。

ではここで、ATMで返済できない百円単位でわずかな残高が残っていた場合について考えてみましょう。

残高が残りっぱなしになっているので完済しておらず、過払い金は時効にかからないようにも思われますが、この場合でも、取引を終了してから10年経過することにより時効になります。

つまり、完済してから10年経過で時効になるのは間違いではありませんが、正確にお伝えすると、

 

最終取引日から10年

最終の取引が終了してから10年経過しているか否かということになります。その時点で残高が残っているとか完済しているとかは関係ありません。

すこし難しいお話ですが、権利を行使出来る状態にもかかわらず10年間そのまま放置しているのなら、今後も行使する意思がないという事で時効により消滅するのです。

 

業者側の過払い金の時効

しかし、もともと、過払い金は発生する取引ごとに、時効により消滅するというのが考え方としてありましたので、有力な判例がでるまでは、貸金業者の方から「殆ど時効ですよ」というような主張もありました。あまりご理解されていないというか、一般的ではない主張される方はよくいらっしゃいます。細かい話になりましたのでこの辺で。

 

それはそうと、業者さんの貸金の時効は何年で成立するのかについては、また次回で。

 

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